
12日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は3営業日続伸し、指標の米国産標準油種(WTI)の6月渡しが前日比4.11ドル高の1バレル=102.18ドルで取引を終えた。戦闘終結に向けた米国とイランの交渉が難航し、供給途絶が長期化するとの警戒感から買い注文が膨らんだ。
トランプ米大統領は前日、イランとの停戦協議について「極めて脆弱だ。延命措置を受けている状態だ」と強調。イラン側は戦闘停止に加え、米国による海上封鎖の解除やイラン産原油輸出の再開などを求めており、双方の隔たりは大きいままだ。
ホルムズ海峡は世界の原油や液化天然ガス(LNG)の約2割が通過するエネルギー輸送の要衝。市場では中東からの供給停滞が長引くとの観測が強まり、需給逼迫への警戒感が広がっている。
専門家は、米国とイランの協議が膠着状態にあることで、短期的に原油価格がさらに上昇する可能性を指摘。地政学的リスクが引き続き市場を揺さぶっている。
今回の値上がりは、ロシア・ウクライナ情勢に加え中東リスクも加わり、世界的なエネルギー価格上昇圧力が一段と強まる形となった。(共同)